2014-05-20 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
その中で、まず最初にちょっとお聞きをしたいというふうに思いますが、改めてでございますけれども、この多面的機能というのと、世界の国々が普通に使っている非貿易的関心事項ということの違いについてはどういうことでしょうか。
その中で、まず最初にちょっとお聞きをしたいというふうに思いますが、改めてでございますけれども、この多面的機能というのと、世界の国々が普通に使っている非貿易的関心事項ということの違いについてはどういうことでしょうか。
一方、お話にございましたWTO農業交渉におきまして我が国が提案した非貿易的関心事項でございますけれども、これは、農産物の貿易問題を議論するに当たりまして、関税水準等の貿易的側面のみではなく、食料安全保障ですとか国土の保全などの非貿易的側面も考慮することが重要であるという点に着目した概念でございまして、多面的機能を含んだ広い概念として整理をされているものであると承知しております。
我が国は、WTOの中でも認められた非貿易的関心事項、これに基づいて、多面的機能と言われていますけれども、各国の農業の多様な共存ということを共通項として主張してきたわけです。その一環として、上限関税の設定には反対するとか、重要品目の数の十分な確保でありますとか、各国の多様な農業が共存できる、そういう枠組みとして、WTOでのさまざまな交渉をしてきたわけです。
私は、世界の食料が高騰して食料が不足してくる、こういうふうな事態になった場合におきましては、WTOの農業貿易に対する非常に大きなポイントとなっておる、非貿易的関心事項に配慮して協定をつくるというところがありますね。
相手があることでありまして、大変御苦労をされているのは百も承知でありますけれども、中川農林水産大臣が予算委員会に行っておりますので、副大臣の方から、私が今申し上げたことをどう評価するかということと、WTO交渉がいわゆるところの非貿易的関心事項を含めていかに大事かということ、そして農林水産省挙げて、これは日本の農業、すなわち日本の将来のために頑張るんだという決意をお伺いできればと思います。
また一方で、我が国ですとか、あるいは我が国を含むG10、それからEUという国々は、農業の持つ多面的機能などの非貿易的関心事項を重視してやっていこう、したがって削減も漸進的にやっていこうという大きな立場の違いがあるということで、そういう観点から見ますと、我が国とEUは極めて近い立場にあるということを今までも強調してまいりました。
○吉村政府参考人 委員御指摘のとおり、私ども、WTO交渉におきましては、多様な農業の共存ということを基本理念に、農業の多面的な機能、それから食糧安全保障等の非貿易的関心事項に適切な配慮が払われた柔軟性のある貿易ルールの確立を目指して交渉に臨んでいるところであります。
また、非貿易的関心事項が考慮されることが必要であるということも記述されております。
その際、非貿易的関心事項が考慮されるとされております。中山間地域直接支払は、条件不利地における農業や地域の維持が目的であって、貿易歪曲性など全く無縁の政策であります。現行上、緑の政策でやるばかりではなく、今後も削減の対象外として扱うのが当然と思われますが、その点どうお考えでしょうか、お伺いしたいと思います。
今回の合意によりますと、緑の政策を再定義する場合に、非貿易的関心事項が考慮されるとしていることからも分かりますように、今後は農業の多面的機能がますます重要なものとして考慮していかなければならない、そう思っております。
このように、今回の交渉においては、今後の農業分野のモダリティー交渉において、非貿易的関心事項の適切な反映を初め、我が国の主張を実現するための土台をつくることができたものと考えております。
また、今回のこの枠組み合意の中におきましても、多面的機能への配慮、また非貿易的関心事項への配慮、このことにつきましては、この必要性が明記をされておるわけでありまして、その辺はやはり今後の問題、やはりここにしっかり記されているということは大きなことではなかろうか、このように思っております。
○亀井国務大臣 それぞれの国、農業の多面的な機能、これがあるわけでありますし、さらには、我が国といたしましては、多様な農業の共存、このことを基本的なものといたしまして交渉に臨んできたわけでありまして、これらのことは、いわゆる非貿易的関心事項、こういうような表現のもとに、そのことが、この枠組み合意、基本的なものとしての記述というような形でそれを入れておるわけでありまして、これは大変、各国にとりましても
WTOの場におきましては、今、佐々江局長から話ありましたように、途上国と先進国の関係、あるいは先進国の中で輸出国と輸入国の間という問題がございますが、日本はいろんなタイプの農業が共存できるような農業の交渉結果というものをやはり求めていくべきであるということで、その中でも食料安全保障とか多面的機能、非貿易的関心事項に配慮した形で、その改革を進めるにしてもその辺を配慮した形で各国が農業政策を継続的に追求
WTO農業交渉におきまして、今回の交渉の根拠となっておりますWTO農業協定やドーハの閣僚宣言、ここにおきましても、非貿易的関心事項、このことに配慮すべきことが明記されておるわけでありまして、我が国としても、食料の安全保障、農業の多面的な機能、こういう非貿易的関心事項に十分配慮して、柔軟で継続性のあるバランスのとれたルールの確立がされるよう、今いろいろな分野で主張しておるわけであります。
○亀井国務大臣 委員御指摘のとおり、非貿易的関心事項、そういう中で、多面的機能の問題とあわせて、私は、機会あるごとに、我が国は食料の純輸入国、そういう面での食料の安全保障、こういう視点でたびたび主張もしておるわけでありますし、G10のグループ、これは、それぞれそのような認識を共通しておるわけでありまして、それらをさらに関係国、地域、また関係の国々にも主張して頑張ってまいりたい、こう思っております。
○国務大臣(亀井善之君) WTO交渉、農業交渉におきましては、我が国の多様な農業の共存を基本理念といたしまして、食料の安全保障、また国土の保全等、非貿易的関心事項、この事項に配慮して、柔軟で継続性があるバランスの取れたルールの確立、これを主張してきたところでもありまして、我が国としても分野ごとにこの具体的なルールに関する提案を行ってきたところでもございます。
○亀井国務大臣 今御指摘のとおり、本年末が期限ということであるわけでありますが、多様な農業の共存、これを基本理念にいたしまして、農業の多面的な機能や食料の安全保障、国土保全等非貿易的関心事項、このことに十分配慮いたしまして、バランスのとれた、また柔軟で継続性のある貿易ルールが確立されるということを基本に交渉に臨んでまいりたい、このように考えております。
そういう中で、食料の安全保障と国土の保全など、いわゆる非貿易的関心事項を強く主張いたしまして、多様な農業の共存、このことを基本理念といたしまして交渉に臨んできておるわけであります。
○亀井国務大臣 FTAの交渉あるいはWTOの交渉、こういう面でも、いわゆる食糧安全保障、それから国土の保全、こういう非貿易的関心事項と多様な農業の共存、このことを基本的な理念として対応しておるわけであります。
そういう中で、上限関税の設定、こういうことにつきまして、我が国は基本的な問題、こういう面で、上限関税に関しまして、非貿易的関心事項の観点から、限定品目につきまして例外とする括弧書きが入れられたわけでありまして、何とかこの問題を中心に我が国と考え方を一緒にする国々とも連携をし、さらに、いろいろ我が国に協力をしてくれます国々とも更に積極的な外交を進めて努力をしてまいりたいと、このように考えております。
また、WTO農業交渉については、世界各国における多様な農業の共存を基本理念として、食糧安全保障、国土保全等の非貿易的関心事項に配慮し、柔軟かつ改革のための継続性のある農産物貿易ルールが確立されるよう交渉に尽力していく考えであります。
そういう面で、G10、スイス、ノルウェーあるいは韓国等々十か国で、我が国の考え方、非貿易的関心事項を含めたいろいろの問題につきまして共同修正案、こういうものも提出したわけでもございます。
そのためにも、農業の多面的機能や食料安全保障といった、いわゆる非貿易的関心事項が十分に反映されるモダリティーをぜひ確立していただかなければなりません。 第二に、個別問題に関する問題点について申し上げたいと存じます。 その一点目は、関税についてであります。
そこで、先ほどもお話がございましたが、日本農業の多面的機能や食料安全保障といった、我が国も主張する非貿易的関心事項が反映されたモダリティーの確立についてどういうお考えをお持ちなのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○宮田参考人 我が国にとりまして重要な非貿易的関心事項につきましては、国内農業生産を通じまして農業の多面的機能の維持、さらにまた食料安全保障の確立ということが挙げられるわけでありまして、特に非貿易的関心事項の多面的機能につきましては非常に重要な問題であります。特に、日本の自然条件、そういったものの中での稲作が果たす機能は非常に大きなものがあるわけであります。
○国務大臣(亀井善之君) このWTO交渉につきましては、今委員からも御指摘のとおり、我が国の基本的な考え方、それからさらには多様な農業の共存と、これを基本理念といたしまして、農業の持つ多面的機能、そして食料安全保障の確保等、非貿易的関心事項に十分配慮し、そして品目ごとの柔軟性、また改革の継続性、そして輸出入国間の権利義務のバランス、これを確保すると、この基本的な考え方、これに基づきまして全力を尽くしてこの
ハービンソンWTO農業委員会特別会合議長によります農業交渉モダリティー一次案改訂版で提案されております関税削減方式は、一律に関税格差を圧縮するハーモナイゼーションの考え方が強く、非貿易的関心事項への配慮にも欠けており、今後の交渉のベースにならないことは明白であります。
ぜひ今度のWTO農業交渉の場でも、まさにこのような農業の持つ多面的機能の適切な反映を内容とするもの、このような点から、EUを初め非貿易的関心事項を重視している国々と緊密な連携をとりながら、農産物貿易ルールづくりに向けて交渉に頑張ってまいりたい、こう思っております。
九月のメキシコ・カンクンにおける第五回閣僚会議に向けて、食料安全保障、農業の多面的機能などの非貿易的関心事項についての各国合意に向けた努力は極めて重要だと思います。 二〇〇二年六月十四日に、ローマで、第四回の非貿易的関心事項に関する閣僚レベル会議が、五十四カ国の参加で開かれて、そして、WTOでのさらなる約束は非貿易的関心事項に対応しなければならないというコミュニケを発表しました。